石巻市から北上し、南三陸町・気仙沼市のエリアに到達した13日目。
この日はあいにくの雨であったため、ほぼ車からは降りず、海沿いをドライブしながら街を巡りました。
津波の爪痕が残る海沿いの街
南三陸町に到着し、まず驚いたのは建物の少なさ。
これまで観光してきた松島や石巻と比べても、その差は明らかでした。
松島の「さんとり茶屋」さんでお食事をした際に、ご主人が「うちの前工事してたでしょう。今年地盤の工事がやっと始まったばかりなんだよ。こんな観光シーズンになってまでやらなくても良いのにねぇ~。」と仰っていたのを思い出しました。
一大観光地の松島ですらこの状況。
南三陸町のあたりはさらに追いつかない状況なのでしょうね。
山道を走っていると突然ぽつんと船が現れることが何度もありました。
流されてきてそのままになっているのでしょうか。
防波堤はすでに完成している箇所もあれば、このように途中になっている箇所も。
震災から既に6年以上、少しずつの復旧となっているんですね。
復旧の進捗については観光ツアーにも組み込まれているのか、海沿いを走っていると県外ナンバーの観光バスを何度か見ました。
これアウトじゃないの?と思っちゃうようなオブジェも見かけました。
大きな汚れも無く綺麗だったので、震災後に作られた物なのでしょう。
この先に何があるんだろうと気になって観にいってみたところ、海を臨む高台になっており、新しく作られた住宅街がありました。
津波を大きく意識した街づくりが行われています。
新しい形の商店街「ハマーレ歌津」さんへ
前回の記事でもご紹介したこの「ハマーレ歌津」さんですが、実は最初「こんなところに道の駅?」と思って立ち寄ったんです。
もともとは「伊里前福幸商店街」と呼ばれていた場所で、今年4月に正式オープンしたばかりの施設でした。
このように観光客向けにお食事ができるお店があり、休憩をとるスペースもあります。
しかし同時に、このあたりの住民の生活拠点にもなっているようでした。
それぞれのテナントで生活用品や食品、家電まで幅広く販売されています。
移動郵便局との車も停まっていました。
移動郵便局って初めて見たんですが、確かに周辺で郵便ポストなどもあまりみなかったため、荷物を送ったり、受け取ったりするためには必要ですね。
震災後に流れ着いたポストも展示されていたのですが、こちらを観光の目玉にしようとしているのかたくましい側面も。
おかえりポストくん!
結構激しい雨だったので正面から写真を撮れませんでした。屋根のあるところから失礼します。
このように道の駅のような観光の拠点としての側面も、周辺住民の生活の拠点としても機能する商店街というのは珍しいですね。
新しい街づくりの一端が見えました。
雨の中移動し、気仙沼で晩御飯
あいにくのお天気ということもあったためその後の観光は控え、北上し気仙沼市へ。
コインランドリーでお洗濯を済ませたら晩御飯を食べに行きました。
これは余談ですが、地図と現地の道が異なっている場所がかなりあり、コインランドリー探しには結構苦労しました。
晩御飯は震災後にオープンした回転寿司「いちば寿司」さんです。
気仙沼の名産フカヒレはやはり絶品でした。
津波という自然の驚異の爪痕を感じながらも、同時に海の恵みである新鮮な海鮮を頂きました。
フカヒレといえば姿煮ですが、姿煮を出しているようなお店は震災後、閉店しているところが数多くあり、食べられるお店はかなり限られているそうです。
さらに北上し青森県へ
この後は八戸で行われるイベントに参加のため、岩手県は一旦スキップし、海沿いの道を一気に、青森県へ向けて車を走らせます。
岩手県へは青森県や北海道を回った後に訪れる予定です。
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