東北地方出身の戦国武将として最も有名※である、伊達政宗公のお墓がある瑞鳳殿に行ってきました。
※あくまで関東在住の僕の個人的な認識・見解です・・・笑。
瑞鳳殿は仙台市内にあり、以前書いた利休の定員さんにオススメを聞いたところ教えてくれたスポットです!
都会の喧騒から少し離れた由緒ある静けさ
瑞鳳殿は仙台市青葉区の中心地から少しだけ外れた場所にあり、非常に緑豊かで都会の喧騒を忘れるような静けさの中にあります。
伊達政宗といえば結構最近女性たちの間で戦国ブーム?歴史ブーム?と言うんでしょうか、そのブームで結構人気があったイメージ。
その為か、普段歴史的価値がある場所に観光に訪れると年配の方やここ数年だと外国人観光客が非常に多いイメージですが、今回は単身の女性が非常に多かったです。
いきなりの難関、待ち受けるは急な坂
瑞鳳殿の入り口に向かう為には、まずこのかなり急な坂を登る必要があります。
これが日ごろ運動不足の僕らにとってはかなりきつい!
瑞鳳殿に行く際はリュックを背負うようにして両手を空け、もし疲れてフラフラしても大丈夫なようにしていきたいですね・・・!
その奥に待ち受ける大階段
坂の登り終えたら今度はこの階段です。
運動不足の体にとどめを刺すような階段・・・笑。
でも大丈夫、見た目ほどきつくありませんでした。
と言うのも一段一段の奥行きが結構あって、高さ自体はそんなにないのでゆっくり登ればなんて事ない階段です。
この画像からも穏やかな風の音やさえずる鳥の声が聞こえれば良いんですが、本当にここはあの仙台?と思うほど静かで良い場所です。
この階段を登り終われば受付です。
伊達政宗公が眠る
受付から入場後左手にいきなり豪華な門が現れ、その奥に本殿が見えます。
本殿には伊達政宗公の尊像が祀られています。
この本殿である瑞鳳殿を含め、伊達政宗公を祀る施設全体が昭和20年の戦火に焼かれてしまったそう。
そして昭和54年に再建されているので、実際に僕らが見ることができるのは当時の姿そのものではありません。
しかしながら細部に色々な細工が施されている瑞鳳殿は見応え満点。
周囲に流れる澄んだ空気も相まってとても神聖な気持ちになります。
瑞鳳殿資料館
本殿の近くには瑞鳳殿の資料館が設置され、政宗公所縁の品や資料が展示されています。
実際に政宗公が存命だった時代の品も見れますので、ファンの方は必見ですね!
是非一度立ち寄ってその目で確かめていただきたいと思いました。
第二代藩主・伊達忠宗公を祀る感仙殿(かんせんでん)、第三代藩主・伊達綱宗公を祀る善応殿(ぜんのうでん)も施設内にあります。
当然初代藩主・伊達政宗公からの流れの解説等もありますので、伊達一族をよく知らない観光客でも流れを知れる素晴らしい施設になっています。
時代の流れを感じる – 殉死
みなさん、殉死ってご存知ですか?
江戸時代に流行した、今でいう後追い自殺のことを指します。
要は家臣が自分が信じる主君の後を追って死することですね。
実は伊達政宗公が死去した際に殉死した家臣を弔う施設があります。
それが瑞鳳殿の隣にある供養塔。
瑞鳳殿本殿の両脇に全部で20の供養塔があります。
これはまさに伊達政宗公死去の際に殉死した家臣たちを供養する供養塔であり、後追い自殺など考えられない現代に生きる僕にとってとても考えさせられるものになりました。
ところが不思議なことに、第三代藩主・綱宗公の善応殿には供養塔がありません。
殉死の禁止
実は第三代藩主・綱宗公の死去の際に殉死した家臣は一人もいないとされています。
と言うのも、この頃になると江戸幕府により殉死そのものが禁止されるようになっていたんですね。
なので政宗公の瑞鳳殿は供養塔に囲まれ、綱宗公の善応殿にはそれがありません。
その代わり綱宗公死去の際には家臣が剃髪をし、100日間弔いをしたと資料に記してありました。
今の時代後追い自殺は中々考えられないですし、まして家柄というものも時代とともに昔ほど重要ではなくなっています。
“家に仕える”という感覚は僕にももちろん友人や家族にも一切ないので、それも当然ですが当時の生き方の一端が垣間見えた気がしました。
まとめ
仙台藩藩主、伊達政宗公と子孫が眠る瑞鳳殿。
仙台を知る上で伊達政宗公の存在は切っても切れないものがあります。
もちろんこの瑞鳳殿は今でいうお墓なので政宗公の全てを知れるという施設ではありませんが、今でも政宗公が地元の方々に大切に祀られている様をじっくりと見学できました。
政宗公のファンの方はもちろん、そうじゃなくて仙台観光に訪れた方でも日頃の喧騒を忘れ、ゆっくりとした時間の中で歴史に触れられる瑞鳳殿はとってもオススメなスポットでした!
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