雨の中の御釜観光を終え、不完全燃焼のまま仙台市内へ戻ろうと移動した私たち。
仙台にきたらぜひ立ち寄りたいと思っていた美術館の営業時間にギリギリ間に合うことに気づき、半ば嫁のゴリ押し(笑)で行ってみることにしました。
世界初!仙台万華鏡美術館
仙台万華鏡美術館さんは1999年8月の開館。
テレビなどでも度々取り上げられる万華鏡作品を展示しています。
施設の名前の通り、展示物のほとんどが万華鏡という、国内でも珍しい美術館です。
世界初の万華鏡美術館をうたっていて、宮城訪問にあたり事前にチェックしていた施設の1つでした。
この日観たい風景を観られなかった鬱憤を晴らすべく、天気を問わず訪問できる観光地の一つのため期待して行ってみました!
ファンシーな建物に入り口から万華鏡
建物自体が可愛らしい見た目になっています。
山奥にあるためお車での来館が推奨される環境です。
ちなみに駐車代は無料でした。
入り口では仙台に似合わぬ、インドの香りがする象さんがお出迎え。
ちなみに裏側にスイッチと説明が。
なんと入り口のオブジェから万華鏡でした。
ボタンを押すとメルヘンな音楽が流れます。
至ってシュールな光景です。
結構な勢いでシャボン玉が噴射されます。
但し説明通り万華鏡を覗くと、このシャボン玉の意味がよくわかります。
周辺の景色が映っているのですが、そこにシャボン玉が加わるとより幻想的ですね。
万華鏡美術館ではこのような様々な工夫を凝らした万華鏡が展示されています。
入場料を払い館内へ
こちらが万華鏡美術館の展示室です。
明らかに万華鏡に見えない物もちらほら見受けられますが、この展示室の作品は全て万華鏡です。
第一展示室は撮影可能
万華鏡美術館では4つの展示室が設けられていますが、今回は写真撮影が可能な第一展示室の作品をご紹介します!
展示室入り口でお出迎えするのは大型の万華鏡
万華鏡といえば筒状になっていて覗きながら回す、昔ながらの民芸品を想像される方が多いかと思いますが、こちらの美術館では大型の万華鏡が数多く展示されています。
例えばこちらの「Martian Garden(直訳で火星の庭)」と題された作品ですが、背後にセットされたステンドグラスを回しながら2つの穴を覗くことで作品を楽しむことができます。
それぞれの穴から覗ける模様は全く異なっています。
また、万華鏡は無限にあるパターンから模様を映し出すため、1度観た模様は2度と同じものを観れないと言われています。
その場でしか観られない光景が覗けるロマンがありますね。
万華鏡に音の要素を取り込む作品「耳」
大きな耳が特徴的な作品、タイトルはそのまま「耳」。
こちらの万華鏡は、覗くだけでは見ることができません。
このように特殊な見方をする万華鏡には説明書きが付属されています。親切設計。
まさかの万華鏡に話しかけようとの指示。
こちらの万華鏡は音に反応して光るようになっています。
手を叩けば一瞬だけ光るということもあれば、周りが騒がしいとずっと光りっぱなしのこともありました。
静かな美術館だからこそ、光が現れた時のギャップを感じられる作品かなと思いました。
ちなみにこの時、周りでお子さんが走り回ったりしていたため、比較的光りっぱなしの環境でした。
蓄音機のようなビジュアル「バケツの星」
ぱっと見蓄音機のような作りに見えるこちらの作品。
見た目通り、手元のレバーを回すと動きます。
回すと模様がバケツの中にも現れるのですが、模様だけではなく、オルゴールの音色も流れます。
手回しのオルゴールのため、回す早さによって音楽のテンポも変わります。
ゆったりと回していたくなる作品です。
インパクト抜群な展示も実は万華鏡
展示室全体の画像を観た時から気になっている方もいらっしゃったであろうこちらの展示。
怪しい飾りかと思いきや、こちらも紛れもない万華鏡です。
どちらも人形の頭にあいている穴から模様を覗けるようになっているという、ものすごい抵抗感のある作品です。
ちなみに男性の人形の方は万華鏡作家本人がモチーフとなっているそうです。
人形はアルミホイルや紙粘土などで作られているとのことで、手作り感満点。
万華鏡作家の頭の中はこんな感じになっているんでしょうか。
しかし外見とのギャップがすごいです。
テレビで紹介された有名作品「マジックミラー」も展示
テレビで紹介された有名作品もこちらの美術館に収蔵されています。
それがこちらのマジックミラー。
自分自身が作品の一部になれるというコンセプトのもので、作品の横に小道具まで置かれています。
ぬいぐるみも置かれていたため、どのような光景になるか試して観ました。
一面に広がるダッフィーの姿。
もちろん自分が顔を出せば自分の顔が一面に広がります。
こちらの作品は2人以上で来ると特に楽しめますね。
正面に姿見が置いてあるので1人でも問題なく見れるんですが、反対側から覗いた方が当然見れる範囲も広がりますし、このように見栄えのする写真が撮れます!
友達と行けばまさにインスタ映えしそうなスポットですね。
見る方向により形が違う「Starlight」
過去の作品展の入賞作品なども多く収蔵されているこちらの美術館。
この「Starlight」は、見る方向により模様の形が変わるという、緻密に計算されてできた万華鏡です。
模様だけではなく形も違う、まさに無限のパターンが見られる、不思議な万華鏡の世界を満喫できます。
ストーリー仕立ての万華鏡「鶴の恩返し」
ただ模様を映すだけではなく、ストーリー仕立てで自動的に模様を映し出してくれる万華鏡もあります。
日本人に馴染み深く、和の雰囲気で印象に残ったのがこちらの「鶴の恩返し」。
ご存知のストーリーをイメージした万華鏡が楽しめます。
紹介した作品はごくごく一部
今回ご紹介した作品は全て、撮影可能な第一展示室にて公開されているもののみです。
仙台万華鏡美術館には展示室は4箇所あり、さらなる大型の万華鏡を覗けたり、万華鏡の仕組みを知ることができたり、売店ではなんと自作で万華鏡づくりの体験ができたり、と見所がさらに満載です。
その他の展示については是非来館してご覧になってみてください!
売店では実際に販売されている作品もありますよ。
夏休みの自由研究にもぴったり
仙台万華鏡美術館では、万華鏡自体の仕組みの学習や、万華鏡づくりの体験ができるため、お子さんの夏休みの自由研究にもぴったりだと思いました。
観光をしながら宿題をクリアできるというメリットもありますね。
万華鏡が好きなお一人様から、お子さんと一緒のファミリー層にまでぴったりの美術館でした。
宮城旅行の際は是非、他では見られないこの万華鏡独特の世界を体験してみてください!
施設名 | 仙台万華鏡美術館 |
住所 | 宮城県仙台市太白区茂庭字松場1-2 |
電話番号 | 022-304-8080 |
駐車場 | 有 |
営業時間 |
9:30~17:00(最終入館 16:30) 1月・2月の木曜日に休館 |
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